宅地建物取引士
宅地建物取引士
FP被り度★★★☆☆
FP推奨度★★★★★
宅地建物取引士試験は例年10月に実施されます。
以前は宅地建物取引主任者と呼ばれていましたが、宅地建物取引士となり、その資格の専門性などがより高まったといえます。
宅地建物取引主任者試験だったころも含め、例年合格率が10パーセント台と低く、年に1回しか実施されないこともあって取得が難しい資格です。
試験内容は、FPの不動産との重複が見られ、特に宅建業法は宅建試験では主要科目であるため近年では50問中20問出題されるほど大きな比重を占めます。
建築基準法などの法令上の制限もFP試験の分野と重複が多い分野です。
宅建試験では電卓持ち込みが認められておらず、FP実技試験やCFP試験でみられるような計算問題はあまり見られません。
そのかわり、宅建業法をはじめ法令知識やその解釈などを問われる傾向があります。
宅建士となってからはその難易度も高くなると思われます。
CFPの不動産は取得したが、宅建は受からないというケースもあって、周到な対策が必要な資格といえます。
近年では民法(権利関係)の難化が著しく、従来得点源とされていた宅建業法も個数問題やひっかけが多いため厄介な科目になっています。
宅建士の資格は一度合格すればその効果は一生有効です。
宅建資格に対する信用も大きく、不動産業界(宅建業)ではこの資格を持っている人を必要としている実情から不動産業界などへの就職や転職にも有用です。
この資格を使う機会がなくても、確実に保有資格としてアピールすることもできます。
FPとしても、この資格を取得する価値はあり、使いようによってはキャリアアップなどに役立てられることでしょう。